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わるいやつら ネタバレ|あらすじから結末まで徹底解説

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「わるいやつら ネタバレ」を探している方へ、本記事では映画「わるいやつら」のあらすじから結末まで、ネタバレを含めて詳しく解説します。松本清張の原作小説をベースにした本作は、複雑な人間関係やサスペンスの展開が見どころ。主人公・戸谷信一と愛人たちとの関係を描きながら、次々と起こる事件が彼の運命を大きく揺るがしていきます。また、キャストの魅力や、映画版と原作の違い、ストーリーに込められたメッセージについても感想を交えながらご紹介します。結末までしっかり解説していくので、「わるいやつら」の全貌を知りたい方はぜひご覧ください。

出演:松坂慶子, 出演:片岡孝夫, 出演:藤田まこと, 出演:緒形拳, 監督:野村芳太郎
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ポイント

  • 映画「わるいやつら」のあらすじと物語の展開
  • 主人公・戸谷信一の犯罪と破滅までの過程
  • キャストの役柄や映画と原作の違い
  • ストーリーの見どころと結末に至る流れ

わるいやつら ネタバレ あらすじとキャスト紹介

わるいやつらのあらすじ紹介

「わるいやつら」は、松本清張の長編小説を映画化したサスペンス作品で、主人公である医師・戸谷信一の犯罪と破滅の過程が描かれています。物語は、病院経営に苦しむ戸谷が、愛人からお金を巻き上げて赤字を補填しようとするところから始まります。彼は複数の愛人を持ち、それぞれから資金を調達していますが、その裏には危険な策略が渦巻いています。

物語の鍵となるのは、戸谷の愛人たちとその関係の中で生じる人間模様です。特に服飾デザイナーの槙村隆子、そして人妻である横武たつ子が大きな役割を果たします。物語は、これらの人々が絡む事件や、戸谷が追い詰められていくさまをスリリングに描きながら進行します。戸谷は、愛人たちを手玉に取りながらも、自らも罠にかかっていく様子がリアルに描かれ、観る者に緊迫感を与えます。

「わるいやつら」は犯罪に手を染めながらも、他人を操ろうとする人々の野望や欲望が、どのように破滅へと繋がるのかが見どころです。また、キャラクター一人ひとりの心理描写やその後の展開も、物語の深みを増しています。

ストーリー前半:愛人と医師の悪事

ストーリーの前半は、戸谷信一と彼の愛人関係に焦点が当てられています。彼は病院の院長ですが、その経営は厳しく、毎月の赤字に頭を抱えています。戸谷はこの問題を解決するため、愛人たちから金銭を巻き上げるという悪事に手を染めます。

愛人の一人、横武たつ子は夫の看病をしている人妻で、戸谷は彼女に「フェナセチン」という鎮痛剤を渡していました。たつ子はそれを毒薬と信じ込まされ、病床の夫に投与し続けます。このようにしてたつ子を精神的に追い詰め、巧みに操りながら金を得るのが戸谷の策略です。

さらに、戸谷は銀座で高級料亭を営む愛人の藤島チセとも深い関係を持ち、彼女の財産をも利用しようとします。彼の計画は巧妙で、愛人たちの弱みや心理を巧みに利用して金銭を巻き上げることで、病院経営の立て直しを図ろうとしています。

物語は、戸谷が愛人関係を駆使して自らの利益を追求するさまを描きながらも、次第に彼が制御できない状況に陥っていくところがポイントです。たつ子の夫の急死により戸谷の周囲に不穏な影が迫り始め、物語はさらに不穏な方向へと展開していきます。この前半部分では、戸谷の冷酷さとそれに絡む人間関係のもつれが描かれ、読者や観客を引き込むストーリーとなっています。

ストーリー中盤:次々と起こる事件

物語の中盤では、戸谷信一の悪事が次々と波紋を広げていきます。愛人である横武たつ子の夫が突然死去し、その死因からヒ素が検出されたことにより、たつ子は夫殺しの疑いをかけられます。これに動揺したたつ子は、戸谷に対して激しく非難しますが、戸谷は自身への疑惑がかかることを恐れ、さらなる悪事に手を染めることを決意します。

その計画の一環として、戸谷は看護婦長であるトヨの協力を得て、たつ子の殺害を図ります。心労により衰弱していたたつ子は、トヨからの毒薬の注射によって命を落とし、その死は戸谷によって「心筋梗塞」として偽装されます。この事件により戸谷は一時的に疑惑から逃れるものの、事態は収束することなく、さらなる困難が待ち受けます。

一方、別居中の妻からも高額な慰謝料を請求される戸谷は、ますますお金に困窮し、愛人であるチセに接近して彼女の夫を毒殺するという暴挙に出ます。こうして戸谷は自身の犯罪の痕跡を消し去り、金を手に入れようと画策する一方で、彼の犯罪行為を知るトヨの存在が次第に不安要素となります。トヨは戸谷への執着心を露わにし、隆子への嫉妬や敵意を募らせるようになります。

戸谷はトヨの手を振り払おうとしますが、彼女が犯罪の全容を知っていることから、最終的に彼女の殺害を決意します。トヨの首を絞めて殺害し、その遺体を山中に捨てることで事件を隠蔽しようとしますが、彼の運命はこの一連の事件から大きく崩れ始めていきます。中盤では、戸谷が自身の行為によって次々と自らの首を絞める状況に追い込まれていくスリリングな展開が続きます。

ストーリー終盤:破滅への道

物語の終盤では、これまでの戸谷の悪事がついに彼を追い詰め、彼の破滅への道筋が明確になります。まず、戸谷は弁護士の下見沢に依頼し、病院の土地を担保に多額の借金をしますが、銀行口座に入るはずの大金がわずかしか残っていないことを知り、下見沢による裏切りに気付きます。彼が信頼していた弁護士が、戸谷の実印を使って巧妙に預金を引き出し、詐欺によって彼の財産を奪っていたのです。

さらに、警察の捜査の手が彼に及びます。戸谷はトヨの遺体の発見を知り、トヨを捨てた場所とは異なる場所で遺体が見つかったことで、トヨが生きているのではないかと疑心暗鬼に駆られます。そして、チセの料亭からの窃盗容疑も重なり、警察からの厳しい取り調べを受けることとなります。

警部である井上は、戸谷と愛人たちの関係を暴き、たつ子やチセの夫の死に関与した疑いについて鋭く追及します。戸谷はこれを否定しますが、疑惑は晴れることなく、さらにトヨの殺害未遂についても追及されます。この尋問の中で、トヨが生きているという戸谷の誤った認識が露呈し、戸谷は自らがトヨの殺害を図ったことを自供してしまうのです。

トヨはすでに逮捕されており、戸谷の犯罪行為が次々と明らかにされていく中で、戸谷は逮捕・起訴され、無期懲役を宣告されます。さらに、下見沢が隆子の事務所のマネージャーとなり、戸谷を陥れるために最初から罠を仕掛けていた可能性も示唆されます。戸谷は自分が愛した隆子に裏切られた事実を受け入れざるを得ず、全てを失うことになります。

物語は、戸谷が網走刑務所へと輸送されるシーンで幕を閉じます。その道中、彼は警官から「下見沢が隆子を刺して重傷を負わせた」という事件が新聞を賑わせていることを聞き、最終的にどこか晴れやかな表情を見せるのでした。物語は、愛欲と欲望の末に破滅を迎える一人の男の悲劇として、クライマックスを迎えます。

わるいやつらのキャストと監督について

物語の終盤では、これまでの戸谷の悪事がついに彼を追い詰め、彼の破滅への道筋が明確になります。まず、戸谷は弁護士の下見沢に依頼し、病院の土地を担保に多額の借金をしますが、銀行口座に入るはずの大金がわずかしか残っていないことを知り、下見沢による裏切りに気付きます。彼が信頼していた弁護士が、戸谷の実印を使って巧妙に預金を引き出し、詐欺によって彼の財産を奪っていたのです。

さらに、警察の捜査の手が彼に及びます。戸谷はトヨの遺体の発見を知り、トヨを捨てた場所とは異なる場所で遺体が見つかったことで、トヨが生きているのではないかと疑心暗鬼に駆られます。そして、チセの料亭からの窃盗容疑も重なり、警察からの厳しい取り調べを受けることとなります。

警部である井上は、戸谷と愛人たちの関係を暴き、たつ子やチセの夫の死に関与した疑いについて鋭く追及します。戸谷はこれを否定しますが、疑惑は晴れることなく、さらにトヨの殺害未遂についても追及されます。この尋問の中で、トヨが生きているという戸谷の誤った認識が露呈し、戸谷は自らがトヨの殺害を図ったことを自供してしまうのです。

トヨはすでに逮捕されており、戸谷の犯罪行為が次々と明らかにされていく中で、戸谷は逮捕・起訴され、無期懲役を宣告されます。さらに、下見沢が隆子の事務所のマネージャーとなり、戸谷を陥れるために最初から罠を仕掛けていた可能性も示唆されます。戸谷は自分が愛した隆子に裏切られた事実を受け入れざるを得ず、全てを失うことになります。

物語は、戸谷が網走刑務所へと輸送されるシーンで幕を閉じます。その道中、彼は警官から「下見沢が隆子を刺して重傷を負わせた」という事件が新聞を賑わせていることを聞き、最終的にどこか晴れやかな表情を見せるのでした。物語は、愛欲と欲望の末に破滅を迎える一人の男の悲劇として、クライマックスを迎えます。

わるいやつら ネタバレ 感想と結末

映画「わるいやつら」の感想・レビュー

映画「わるいやつら」は、松本清張の原作小説の持つ緊張感とサスペンスを見事に映像化した作品として評価されています。物語は、主人公である戸谷信一が愛人たちを利用しつつ、自らも破滅の道へと進んでいく姿をリアルに描き、観る者に強烈なインパクトを与えます。登場人物の複雑な人間関係や欲望に翻弄される様子が、見事な演技と演出によって引き立てられています。

特に印象的なのは、主人公・戸谷を演じる片岡孝夫の演技です。戸谷の冷酷さと追い詰められていく葛藤を繊細に表現しており、彼の存在感が物語全体に深みを与えています。また、松坂慶子が演じる槙村隆子や、梶芽衣子が演じる藤島チセなど、キャストそれぞれの演技も魅力的で、彼らが織りなす愛憎劇が作品にスリリングな展開をもたらします。

一方で、原作小説の複雑な人間関係や心理描写を、限られた上映時間で描くためにカットされた部分も多く、その点に物足りなさを感じる観客もいるかもしれません。しかし、映画ならではの緊迫感や映像表現でサスペンス要素を最大限に引き出しており、エンターテイメントとしての完成度は非常に高いです。

視聴後は、戸谷の行動や彼を取り巻く愛人たちの思惑について考えさせられるため、単なるサスペンス映画ではなく、社会の欲望や人間の弱さに焦点を当てた作品として深い余韻を残すものとなっています。

わるいやつらの結末を徹底解説

映画「わるいやつら」の結末は、主人公・戸谷信一の破滅と、それに絡む人物たちの意外な裏切りと報いが明らかになります。物語は、警察の井上警部による取り調べによって、これまで隠されていた戸谷の犯罪の数々が暴かれていくところからクライマックスを迎えます。戸谷は、愛人たつ子への毒薬提供や彼女の夫の死、さらには料亭経営者であるチセの夫の殺害に関わった疑いで追い詰められていきます。

取り調べの中で、戸谷は罪を否定し続けますが、彼の口から発せられる言葉が次第に自身の犯罪を裏付けるものとなり、ついには看護婦長・トヨの殺害未遂を自ら告白してしまいます。このシーンでの緊迫感は、観客に戸谷の絶望的な状況と彼が抱える内面の葛藤を強く伝えます。

最終的に戸谷には無期懲役が宣告されますが、それだけでなく彼の信頼していた弁護士・下見沢が、戸谷の実印を使って資金を奪い、隆子と共謀していたという事実も発覚します。戸谷はこの一連の裏切りにより、愛人であった隆子からも完全に裏切られていたことに気付きます。この裏切りによって、最初から仕組まれていた罠にかかっていたことを知るのです。

物語の最後は、戸谷が網走刑務所へと護送される船上での場面で締めくくられます。その際、警官から聞かされる「下見沢が隆子を刺して重傷を負わせた」という事件のニュースが、戸谷にとって一つの転機となり、どこか安堵したかのような表情を浮かべます。この結末は、彼の運命が皮肉な形で一周し、愛人や関係者への執着が消え去った瞬間を象徴しています。

結末では、愛欲と欲望の連鎖が生んだ破滅のストーリーが明らかになるだけでなく、登場人物一人ひとりの運命の皮肉さや無情さが浮き彫りにされます。観終わった後には、彼らの欲望と策略が引き起こした悲劇の連鎖に心を揺さぶられることでしょう。

原作と映画版の違い・追加シーン

映画「わるいやつら」は、松本清張の原作小説をベースに制作されていますが、いくつかの違いと追加シーンが存在します。原作は1960年代に連載され、後に単行本化された長編サスペンスで、戸谷信一が愛人たちを利用しながらも自ら破滅の道を歩んでいくさまを丁寧に描いています。しかし、映画版では上映時間の制約から一部のエピソードが省略され、物語の展開がスピーディーにまとめられています。

特に大きな違いは、映画版における隆子の描写です。映画のラストでは、原作にない追加エピソードが盛り込まれ、隆子がファッションショーで下見沢に刺されるというシーンが描かれます。この追加シーンは、物語全体に緊張感を持たせ、映画版オリジナルのエンディングとして観客に衝撃を与えます。また、この結末により、隆子と下見沢の関係や戸谷との因果関係がより際立つ形となっているのが特徴です。

さらに、原作では時間の経過と共に人物の心情や背景が詳細に描かれますが、映画版はその一部を省略し、サスペンス要素と事件の進展に焦点を当てています。例えば、戸谷が愛人と過ごす時間や、複雑な愛憎関係は原作ではより細かく描かれていますが、映画ではテンポの良い展開のため、サスペンス性が強調されるように工夫されています。

このような違いから、映画版はサスペンス映画としての緊張感を重視して制作されており、原作ファンにとっても新鮮な驚きのある内容に仕上がっています。

映画「わるいやつら」の見どころ

映画「わるいやつら」の見どころは、何といってもそのスリリングな展開と登場人物の複雑な人間関係です。主人公・戸谷信一が次第に破滅へと追い込まれていく過程が緻密に描かれており、その転落劇にハラハラさせられます。また、彼を取り巻く愛人たちの個性や思惑、そして彼らが織りなす愛憎劇が物語をより深く引き立てます。

もう一つの見どころは、豪華なキャスト陣による迫真の演技です。片岡孝夫が演じる戸谷信一の冷酷さと、次第に追い詰められていく焦燥感は見事で、観る者に強烈な印象を残します。また、槙村隆子を演じた松坂慶子の美貌と存在感、チセ役の梶芽衣子の妖艶な演技も作品の魅力を引き立てています。脇を固める緒形拳や藤田まことら実力派俳優の演技も、物語に厚みを持たせる要因となっています。

さらに、映像美や音楽も見どころの一つです。1980年代の日本の雰囲気をリアルに映し出し、豪華なファッションショーや銀座の料亭といった背景が登場人物の豪華でありながらも暗い世界観を効果的に演出しています。また、芥川也寸志と山室紘一による音楽は、物語の緊迫感やサスペンス性を高める要素として活用されており、作品全体のムードを高めています。

そして、物語全体を通して浮かび上がるのは、人間の欲望や裏切り、罪の連鎖です。医者という社会的地位を持ちながらも、愛人関係に溺れ、犯罪に手を染めていく戸谷の姿は、一見順風満帆に見える人生の裏に潜む人間の闇を巧みに描き出しています。こうしたサスペンス要素と人間ドラマが絡み合う点が、映画「わるいやつら」の最大の見どころであり、観る者の心に強く残ることでしょう。

わるいやつらの公開と反響・エピソード紹介

「わるいやつら」は公開直後から大きな話題となり、松本清張ファンやサスペンス映画好きの観客から高く評価されました。特に、原作の複雑な人間関係やサスペンス要素が見事に映像化されている点や、俳優陣の迫真の演技が称賛されました。公開時の配給収入は約5億3500万円と大ヒットを記録し、日本映画として高い興行成績を収めました。

映画の制作にはいくつかのエピソードもあります。まず、衣装に関しては、当時のファッションデザイナーである森英恵が手掛けており、映画内でのファッションショーのシーンは特に豪華で華やかなものとなっています。原作者である松本清張自らが出演交渉を行ったことで、森英恵の参加が実現したといわれています。また、映画の製作発表は1980年5月8日に、六本木のディスコ「GIZA(ギゼ)」で行われたのですが、これは非常に斬新なアイデアでした。このディスコは当時流行していたスポットで、日本初の「お立ち台」や「すしバー」が設置されたという説がある場所でした。その場には、写真家の大竹省二や紀伊國屋書店社長の田辺茂一、デザイナーの石津謙介など多彩なメンバーが招かれ、映画を盛り上げるイベントが催されました。

映画では、原作にはないラストシーンの追加や、一部エピソードの省略など、映画独自のアレンジが施されています。このアレンジは、物語に新たな視点を加え、映画としての見ごたえを高める工夫となりました。そのため、原作ファンも映画オリジナルの展開に驚きつつも新鮮な気持ちで楽しむことができたといいます。

現在、「わるいやつら」はDVDとしてもリリースされており、公開から時を経てもなお、多くのサスペンス映画ファンに楽しまれている名作です。

 

出演:松坂慶子, 出演:片岡孝夫, 出演:藤田まこと, 出演:緒形拳, 監督:野村芳太郎
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わるいやつら ネタバレ|あらすじから結末まで徹底解説:まとめ

  • 「わるいやつら」は松本清張の長編小説を映画化したサスペンス作品
  • 主人公・戸谷信一は病院経営に苦しみ、愛人から金を巻き上げる
  • 主要キャラクターには愛人の槙村隆子や人妻の横武たつ子がいる
  • 戸谷は愛人関係を利用しながら犯罪に手を染めていく
  • 物語中盤でたつ子の夫が急死し、戸谷は彼女を殺害しようとする
  • 看護婦長トヨの存在が、戸谷の計画を大きく狂わせる
  • 最終的に戸谷は警察に追い詰められ、無期懲役となる
  • 映画版では原作にないラストシーンの追加がある
  • キャストの演技が魅力で、サスペンス性を高めている
  • 映画は1980年公開で高評価を受け、大ヒットとなった

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