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民王ドラマの打ち切り理由は視聴率?続編Rの評価や最終回を解説

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9年ぶりに待望の続編として放送されたドラマ『民王R』。しかし、放送が始まると「打ち切りなのでは?」という噂がSNSなどで広まりました。多くのファンが楽しみにしていたドラマ続編に、一体何があったのでしょうか。

この記事では、多くの視聴者が抱える民王ドラマの打ち切り理由に関する疑問を徹底的に解明します。ドラマのあらすじを振り返りつつ、面白いという声や、一方で面白くないと感じた人の意見、話題を呼んだあのちゃんの演技、そして話数が短縮された最終回の背景まで、多角的な視点から詳しく解説していきます。


この記事で分かること

ポイント

  • 9年ぶりの続編『民王R』が打ち切りと言われる背景
  • 深刻な視聴率低迷と制作サイドの変更点
  • 面白い・面白くないといった賛否両論のリアルな評価
  • 予定より早く迎えた最終回の内容とシリーズが抱えた課題

 


9年ぶり続編!民王ドラマの打ち切り理由は視聴率か

  • 待望されたドラマ続編「民王R」
  • 国民と入れ替わる斬新なあらすじ
  • 秘書役で新境地を開いたあのちゃんの演技
  • 2話で急落した視聴率の推移
  • 制作陣の変更が響いた可能性

 

待望されたドラマ続編「民王R」

2015年に放送され、その斬新な設定と痛快なコメディ要素で人気を博したドラマ『民王』。池井戸潤さんの小説を原作とし、遠藤憲一さんと菅田将暉さんが演じる総理大臣と息子の体が入れ替わるというストーリーは、多くの視聴者に愛されました。特に、高橋一生さんが演じたクールな秘書・貝原茂平はスピンオフ作品が作られるほどの人気キャラクターとなり、シリーズ全体の成功を象徴しています。

その人気作から9年の時を経て、続編となる『民王R』が2024年10月期のドラマとして放送を開始しました。主演の遠藤憲一さんが武藤泰山総理を続投するとあり、放送前から大きな期待が寄せられていたのです。前作のファンはもちろん、新たな視聴者層からも注目を集める中でのスタートとなりました。

国民と入れ替わる斬新なあらすじ

『民王R』は、前作の基本的な面白さを引き継ぎつつ、設定を大幅にアップデートしました。前作では総理大臣である武藤泰山(遠藤憲一)と気弱な息子の翔(菅田将暉)の入れ替わりが物語の中心でしたが、今作ではその対象が全国民へと拡大。泰山が毎話、年齢も性別も職業も異なる様々な国民とランダムに入れ替わってしまうという、より奇想天外な設定に変更されたのです。

この変更により、物語は予測不可能な展開を見せることになりました。例えば、泰山は自身の秘書や幼稚園児、さらには妊婦など、全く異なる境遇の人物と入れ替わり、その身をもって国民が抱える多様な問題や苦しみに直面します。これにより、コメディ色が強まると同時に、現代社会が抱える課題を浮き彫りにする社会派ドラマとしての一面も持つ構成になっていました。

秘書役で新境地を開いたあのちゃんの演技

民王R』のキャストの中でも、特に大きな注目を集めたのが、総理公設第一秘書の冴島優佳役を演じたあのちゃんです。普段の個性的なキャラクターとは一線を画す、冷静沈着で有能なキャリアウーマン風の役柄は、放送前からビジュアルが公開されるたびに話題となっていました。

実際にドラマが始まると、その演技力に驚きの声が多数上がりました。特に、遠藤憲一さん演じる泰山と中身が入れ替わった際には、低い声で怒鳴ったり、眉間にしわを寄せた威厳のある表情を見せたりと、これまでのイメージを覆す迫真の演技を披露。さらに、劇中では流暢な英語を話すシーンもあり、その多才ぶりで視聴者を魅了しました。このキャスティングは、ドラマに新鮮な風を吹き込むことに成功したと言えるでしょう。

2話で急落した視聴率の推移

大きな期待と共にスタートした『民王R』ですが、視聴率は厳しい結果となりました。これが「打ち切り説」の最も大きな根拠と考えられています。初回の世帯視聴率は7.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、まずまずのスタートを切りました。しかし、問題は第2話以降の急落です。

具体的な視聴率の推移を見ると、このドラマが直面した苦境が明らかになります。

話数 放送日 世帯視聴率(関東地区)
第1話 2024年10月22日 7.8%
第2話 2024年10月29日 3.7%
第3話 2024年11月5日 3.4%
第4話 2024年11月12日 3.1%
第5話 2024年11月19日 2.6%
第6話 2024年11月26日 3.3%
第7話 2024年12月3日 3.0%
第8話(最終回) 2024年12月10日 3.5%

制作陣の変更が響いた可能性

視聴率低迷の要因として、制作チームの変更を指摘する声もあります。2015年版の『民王』は、独特のテンポとコメディ演出で高い評価を得ましたが、その中心にいたのがメイン演出家の木村ひさし氏でした。同氏は『警視庁アウトサイダー』や『99.9-刑事専門弁護士-』など、数々のヒット作を手掛けることで知られています。

しかし、今回の『民王R』では、木村氏が制作チームから外れていました。そのためか、前作にあった良い意味での「ぶっとんだ」展開やシュールな笑いが薄れ、全体的にきれいにまとまった優等生な作風になったと感じた視聴者が少なくなかったようです。前作の持つ独特の世界観や疾走感を期待していたファンにとって、このテイストの変化が物足りなさにつながり、視聴離脱の一因となった可能性は十分に考えられます。

賛否両論?民王ドラマの打ち切り理由を多角的に考察

  • キャストの演技は面白いと高評価
  • 脚本が面白くないという厳しい意見
  • 2話短縮で迎えた最終回の結末
  • テレ朝は打ち切り報道を否定
  • 前作ファンからの物足りないという声

 

キャストの演技は面白いと高評価

視聴率の面では苦戦した『民王R』ですが、キャストの演技については総じて高い評価を得ています。主演の遠藤憲一さんは、毎話異なる人物と入れ替わるという難役を、長年のキャリアで培った表現力で見事に演じ分けました。コミカルなシーンからシリアスなシーンまで、その怪演ぶりは健在で、ドラマの大きな見どころであったことは間違いありません。

前述の通り、秘書役のあのちゃんも大きなサプライズとなり、そのギャップと確かな演技力で多くの視聴者を惹きつけました。他にも、若手書生・太郎丸役を演じたなにわ男子の大橋和也さんなど、フレッシュなキャスト陣も物語に彩りを加えていました。これらのことから、視聴率の不振は決して俳優陣の演技力に起因するものではなく、むしろ脚本や演出といった他の要素に原因があったのではないかと推測されます。

脚本が面白くないという厳しい意見

キャストの演技が好評だった一方で、物語の根幹である脚本に対しては厳しい意見が見られました。特に、前作からのファンからは「面白くない」「パンチが弱い」といった声が上がっています。その最大の要因は、設定変更に伴うストーリーの構造変化にあると考えられます。

前作は、泰山と翔という二人の主要人物の入れ替わりに焦点を当てることで、親子の絆や互いの成長を深く描くことができました。しかし、『民王R』では入れ替わり対象が毎回変わるため、一つ一つのエピソードが単発で終わってしまい、物語全体を貫く大きな縦軸が弱くなってしまったのです。その結果、個々のエピソードは面白くても、シリーズ全体として見ると「話が単調」「深みがない」と感じられてしまったのかもしれません。斬新な設定が、逆に物語の魅力を削いでしまったという、皮肉な結果になった可能性があります。

2話短縮で迎えた最終回の結末

当初、一部のテレビ情報誌などでは全10話の放送が予定されていると報じられていましたが、『民王R』は第8話で最終回を迎えました。この2話分の短縮が、打ち切り説をさらに強めることになりました。遠藤憲一さんは放送前の記者会見で「10役に挑戦する」と宣言していましたが、結果的に8役で終わってしまった形です。

最終回では、泰山が人工知能(AI)と入れ替わり、政治評論家・蓮沼が作り出した仮想世界「ネオニッポン」をめぐる壮大な物語が展開されました。これまで泰山を陰で操っていた黒幕の正体も明らかになり、最後は前作の人気キャラクターである貝原秘書(高橋一生)も登場するなど、非常に盛りだくさんの内容でした。しかし、多くの要素を詰め込んだためか、駆け足で物語を畳んだという印象は否めず、もう少し丁寧に描いてほしかったと感じた視聴者もいたようです。

テレ朝は打ち切り報道を否定

視聴率の低迷や話数短縮といった状況証拠から、多くのメディアで「打ち切り」と報じられた『民王R』ですが、放送局であるテレビ朝日はこれを公式に否定しています。週刊誌などの問い合わせに対し、「ご指摘のような事実はありません」と回答しているのです。

テレビ局側が打ち切りを認めることは稀であり、この回答自体は想定内のものと言えます。実際には、当初の予定から情勢を鑑みて話数を調整するという判断が下された可能性が高いでしょう。いずれにしても、公式には「打ち切り」ではないものの、視聴率の結果を受けて放送計画が変更されたことは、ほぼ間違いないと考えられます。視聴者から見れば、実質的な打ち切りと捉えられても仕方のない状況でした。

前作ファンからの物足りないという声

『民王R』が苦戦した背景には、偉大すぎる前作の存在があったことも無視できません。2015年版『民王』は、単なるコメディドラマに留まらない多くの魅力を持っていました。遠藤憲一さんと菅田将暉さんの絶妙な掛け合いが生み出す化学反応、社会風刺を効かせた巧妙な脚本、そして高橋一生さん演じる貝原茂平という強烈なキャラクターの存在。これらの要素が完璧に噛み合ったことで、カルト的な人気を誇る作品となったのです。

そのため、続編である『民王R』には、放送前から非常に高いハードルが課せられていました。前作のキャストやテイストを愛するファンほど、設定や制作陣の変更に違和感を覚え、「これじゃない」と感じてしまった側面があったのかもしれません。続編ならではの難しさに直面した結果、前作を超えるインパクトを残すには至らなかったというのが、多くの前作ファンの正直な感想だったようです。

総括:民王ドラマの打ち切り理由

この記事で解説してきた『民王R』が打ち切りと噂される理由について、重要なポイントを以下にまとめます。

  • 『民王R』は2015年に放送された人気ドラマ『民王』の9年ぶりとなる続編
  • 主演は遠藤憲一が続投し総理大臣・武藤泰山を演じた
  • 今作は総理が国民とランダムに入れ替わるという設定に大きく変更された
  • 秘書役であのちゃんが出演し普段のイメージを覆す演技で話題を集めた
  • 打ち切りと言われる最大の理由は深刻な視聴率の低迷
  • 初回視聴率は7.8%だったが第2話で3.7%に急落しその後も低空飛行が続いた
  • 第5話では自己最低となる2.6%を記録した
  • 当初全10話予定と報じられたが結果的に全8話で放送を終了した
  • 放送局のテレビ朝日は公式に打ち切りの事実を否定している
  • 前作でメイン演出を務めた木村ひさし氏が制作チームから外れていた
  • 作風の変化が前作ファンの物足りなさにつながった可能性がある
  • 遠藤憲一やあのちゃんなどキャストの演技は総じて高く評価されていた
  • 一方で脚本に対しては「単調」「パンチが弱い」といった厳しい意見も見られた
  • 最終回はAIとの入れ替わりなど壮大なテーマを扱ったが駆け足の印象も残した
  • 偉大な前作が持つ高いハードルを超えることが難しかったという側面もある

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